倉敷市玉島にある円通寺は、江戸時代後期の禅僧・良寛が22歳の頃から約12年間、修行の日々を過ごしたと伝わる曹洞宗の禅寺です。良寛といえば、子どもたちと手まりをついて遊んだ逸話や、素朴で温かみのある詩歌・書で知られる人物。その若き修行時代を過ごした場所として、今も静かな時間が流れています。
山門から本堂へと続く石段は、うっそうとした木々に包まれていて、俗世から少し離れたような静けさがあります。境内からは瀬戸内海方面を望む眺めも広がり、良寛が眺めたであろう景色に思いを馳せながら歩くことができます。
緑に包まれた石段と本堂の写真訪れて感じたこと
石段を上るにつれて、木々のざわめきと鳥の声だけが聞こえるようになり、自然と気持ちが落ち着いていくのを感じました。本堂の周辺は簡素ながらも手入れの行き届いた佇まいで、良寛が過ごした当時の空気が今も残っているような、不思議な静けさがあります。
境内の一角から瀬戸内海方面を見渡せる場所があり、木々の合間から差し込む光と海の景色のコントラストが印象的でした。観光地としての賑わいとは違う、静かに過ごせる時間を求める人にはぴったりの場所だと感じました。
見どころ
若き良寛が修行した禅寺
のちに歌人としても知られる僧・良寛(1758〜1831年)は、安永8年(1779年)22歳の頃、当寺の国仙和尚に随ってふるさと越後を離れ、この玉島の円通寺に入りました。以後およそ12年間、ここで厳しい修行に励んだと伝わります。曹洞宗の禅寺で、行基による開基とも伝えられる古刹です。
緑に包まれた石段の参道
山門から本堂へと続く石段は、木々に囲まれた静かな散策路。四季を通じて緑の濃淡が変化する様子も楽しめます。
県指定名勝・円通寺公園からの眺め
寺を中心とした一帯は、岡山県指定名勝「円通寺公園」として整備され、良寛の詩碑や歌碑が点在します。高台からは玉島港や瀬戸内海を見渡すことができ、静かな時間とともに眺望も楽しめます。






訪れるときのメモ
石段には段差があるため、歩きやすい靴での参拝がおすすめです。静かな禅寺のため、大きな声での会話や騒がしい行動は控え、落ち着いた雰囲気を大切にお参りしたい場所です。周辺は住宅地に近いため、駐車場の位置など事前に公式情報で確認しておくと安心です。
情報確認:2026年8月 ※拝観時間・行事日程などは変わることがあります。おでかけ前に、公式情報での最新のご確認をおすすめします。


