王墓の丘史跡公園は、倉敷市の北東端、中山の西にある丘陵上に築かれた古墳群です。一帯は住宅地として開発されていますが、古墳の多くが現状のまま史跡公園として保存されています。この庄新町団地のある丘が「王墓山丘陵」で、楯築遺跡・王墓山古墳・日畑廃寺などの史跡のほか、総数60基にものぼる古墳が今も残されています。
住宅地に残る貴重な古墳群
約6.5haの敷地に集中して古墳が残る例は珍しく、住宅地に隣接しながらも、古代の墓域としてのまとまりを保っている貴重な史跡です。散策路も整備されており、住宅街の中を歩きながら古代の記憶に触れることができます。
最大級の弥生墳丘墓・楯築遺跡
中でも国の史跡に指定されている楯築遺跡は、弥生時代後期後葉(2世紀後半)に築かれた双方中円形の墳丘墓です。直径約49m・高さ4〜5mの主丘に方形の突出部が付き、全長は推定83mにおよぶ、弥生墳丘墓としては日本列島最大級の規模を誇ります。墳丘頂部には5個の巨石が立ち、発掘調査では朱を敷き詰めた棺の痕跡や鉄剣、大量のガラス小玉などが出土したほか、埴輪の祖形とされる特殊器台・特殊壺も見つかっています。もう一つの主要な古墳、王墓山古墳(県指定史跡)は浪形石(貝殻石灰石)の家形石棺を持ち、豊富な副葬品が出土したことで知られています。

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住宅地の丘に眠る60基の古墳群。開発の波を越えて残された、倉敷の古代史の証人です。






















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