夏の蒜山の夜空を彩る「ひるぜん花火大会」。約1,000発の花火が打ち上げられ、県北では珍しい尺玉も上がり迫力満点です。蒜山高原は山々に囲まれているため、尺玉の轟音が高原内に響き渡ります。年度にもよりますが、蒜山の夜は8月でも涼しく、秋を感じさせる気持ちよさも味わえます。河川敷での打ち上げのため蒜山地域の各所から見ることができますが、福田神社では「大宮踊」が奉納されるので、福田神社から観覧するのがおすすめです。もちろん、子どもが喜ぶ出店もずらりと並びます。花火は20時〜20時30分に打ち上げられ、その後20時30分から「大宮踊」が行われます。
駐車場は会場周辺に数カ所、多めに確保されていますが、来場者が多くすぐに満車になってしまいます。管理人は5時30分くらいに駐車場を確保しましたが、この時間でもどんどん人が来ていて、あっという間に満車になる勢いでした。せっかく蒜山に来て駐車できず花火が見られないなんて悲しいので、早めに到着して蒜山の町並みを楽しみながら過ごすのがおすすめです。駐車場は、昔の遊具が残るグラウンドに、福田神社から徒歩5分ほどの距離で確保できました。広く停めやすい場所です。

まだ時間が早いうちに、蒜山の町並みの雰囲気を感じながら福田神社へ向かいます。神社に近づくにつれて人も少しずつ増えてきて、気がつけば後ろにも人の流れができていました。家族連れの姿も多く、地元の商店が並ぶ町並みはどこかほっとする雰囲気。この景観がいつまでも続いてほしいと感じます。神社の入り口前には「スイトン」の案内も。蒜山には古くから『粋呑(スイトン)』という怪物が住んでいたと伝わり、人の考えていることがすべてわかり、悪事をたくらむ者がいれば「スイー」と現れ「トン」と一本足で立って引き裂いて食べてしまったという、なんとも恐ろしい言い伝えです。神社の入口ではキティちゃんやミニオン、カブトムシのバルーンがお出迎え。まだ時間が早いのでお店巡りもゆっくり楽しめます。
福田神社は別名「大宮様」とも呼ばれ、宝物の奉納太刀三口が真庭市の指定文化財に指定されているほか、神像・古面・狛犬など文化財の多い神社です。観光スポットとして有名なのが秋の風物詩「銀杏の紅葉」。樹齢650年の大イチョウが黄色に色づく様子はとても綺麗だそうです。日が暮れるにつれて灯篭に灯りがともり、あたりも人で賑わってきます。子どもたちは屋台へ買い物に出かけ、いよいよ祭りらしい雰囲気に。ただし神社での待ち時間は蚊の対策が必須です。山間の蚊はかなり手ごわいので、虫よけは必ず用意しておくのがおすすめです。
花火の打ち上げ
20時になり、花火の打ち上げが始まります。神社からの観覧は風情があってよかったのですが、この日は天気は良いものの風がなく、尺玉のころには煙が空一帯に広がり、音だけが鳴り響くという一幕も。花火は風が強すぎても開催が危ぶまれ、無さすぎても煙が滞留してしまうという、なかなか難しいものだと実感します。それでも時折、煙の合間から花火が見えるたびに歓声が上がり、その瞬間を楽しみながらの観覧になりました。
国指定重要無形民俗文化財「大宮踊」
蒜山の花火大会にあわせて、福田神社で奉納される「大宮踊」。蒜山地方に古くから伝わるこの踊りは、国指定重要無形民俗文化財に指定された、岡山県下三大踊りのひとつです。福田神社が別名「大宮様」と呼ばれることから「大宮踊」の名がついたのでしょうか。「ひるぜん花火大会」を楽しんだあとに続けて楽しめる、今では少なくなってきた貴重な伝統行事です。地元の方はもちろん、県外からの参加も可能とのこと。当日は小雨が降っていましたが、踊る方々はまったく気にする様子もなく、楽しそうに踊り続けていました。蒜山のお盆の夜はとても涼しく、涼を求めて訪れるのにもぴったりです。家族で蒜山の町並みを感じながら、出店・花火・地元の伝統踊りと、祭りをたっぷり楽しめた一日になりました。






アクセス
所在地:〒717-0501 岡山県真庭市中福田 福田神社周辺(Tel. 0867-66-3390/真庭商工会蒜山支所、0867-66-3220/蒜山観光協会)
打上時間:20:00〜20:30(雨天時は延期)
開催日:毎年8月(例年8月15日前後)
打上場所:蒜山旭川河川敷(福田神社ほか各地で観覧可)
打上総数:約1,000発(予定)
人出:約6,000人
交通アクセス:米子自動車道蒜山ICから車約5分
駐車場:会場周辺に臨時駐車場あり(早めの到着推奨)
交通規制:会場周辺は一方通行になります。
※開催日・内容は変更になる場合があります。おでかけ前に最新情報のご確認をおすすめします。
情報確認:2026年8月 ※上記はイベントの基本情報です(変わることがあります)。体験の内容は訪問時点の記録です。最新は公式情報でご確認ください。


