津山市にある中山神社は、かつての美作国において最も格式の高い神社「一宮」として、古くから篤い崇敬を集めてきた古社です。現在の本殿は戦国時代に再建されたもので、「中山造り」と呼ばれる、この神社に特徴的な独自の建築様式で建てられています。均整の取れた美しい社殿は国の重要文化財にも指定され、美作地方の神社建築を代表する存在として知られています。
境内は豊かな杜に包まれ、鳥居から本殿へと続く参道は静けさに満ちています。地域の総鎮守として、今も多くの人々の暮らしに寄り添う神社であり、格式の高さと親しみやすさが同居する、美作を代表する神社のひとつです。
中山造りの本殿の写真訪れて感じたこと
鳥居をくぐり参道を歩くと、周囲の杜が静けさを深めていくのを感じました。本殿の前に立つと、「中山造り」と呼ばれる独特の様式美に目を引かれます。均整の取れた屋根の曲線や、細部まで手入れの行き届いた佇まいから、美作国一宮としての格式の高さがしっかりと伝わってきました。地元の方が普段使いのようにお参りしている姿も見られ、格式高さと暮らしの近さが両立している、心地よい空気の神社でした。
大きな観光地としての賑わいはないぶん、静かに参拝と向き合える時間を過ごせたのも印象的でした。
見どころ
他に例を見ない「中山造」の本殿
現在の本殿は、永禄2年(1559年)に尼子晴久によって再建されたと伝わります。入母屋造・妻入で、他の地方には例を見ない独特の様式は「中山造(なかやまづくり)」と呼ばれ、国の重要文化財に指定されています。美作地方の神社建築を代表する一棟です。
慶雲4年創建と伝わる美作国一宮
慶雲4年(707年)の創建と伝えられ、平安時代の『延喜式』に載る式内社(名神大社)で、美作国一宮として最も格式の高い神社として崇敬を集めてきました。主祭神は鏡作神(かがみつくりのかみ)を祀ります。
本殿裏の「猿神社」
本殿の裏手には、猿を祀る「猿神社」が鎮座します。『今昔物語集』や『宇治拾遺物語』には、この地の神を猿神とする説話が残り、古い信仰の記憶を今に伝えています。豊かな杜に包まれた境内は、四季を通じて静けさに満ちています。






訪れるときのメモ
地域に根ざした神社のため、静かに参拝を楽しむのがマナーです。津山城や城東町並み保存地区など、津山市内の他の観光スポットとあわせて巡ることで、津山の歴史をより深く知る1日になります。
情報確認:2026年8月 ※行事日程・参拝時間などは変わることがあります。おでかけ前に、公式情報での最新のご確認をおすすめします。
