下津井(しもつい)は、岡山県倉敷市児島地域の児島半島西南端にあたる地区です。古くから港町として繁栄し、東部には名峰・鷲羽山を望みます。街は瀬戸内海沿岸の丘陵地にあるため、平地は少なめ。鷲羽山では西日本最初の旧石器時代の石器が発見され(1954年)、古墳時代(6世紀)の古墳が現存し、平安時代の式内社・田土浦坐神社が今も鎮座するなど、古い歴史を持つ土地でもあります。
18世紀半ば過ぎから、下津井港には米・大豆・干鰯を積んだ北前船が寄港し、最盛期には1年間に83隻もの船が来航したといいます。瀬戸大橋の架橋により沿岸道路が整備された今も、街中には江戸時代に廻船問屋や遊郭が軒を並べた頃の面影が残り、岡山県によって町並み保存地区に指定されています。現在は「下津井蛸」で知られる漁業の町でもあり、季節によっては蛸を天日干しした風景も見られます。街並みの規模は小さいので、車を置いて徒歩で巡るのがおすすめです。

散策コース ― 5つのスポットをめぐる
① むかし下津井回船問屋
散策はまずここから。今に残る回船問屋の建物を明治時代に近いかたちで復元した資料館で、母屋・展示室・収蔵庫のほか、下津井散策の地図やパンフレットも手に入ります。
② 下津井観音寺
児島八十八ヶ所第32番札所。石段を上がった高台の境内から、瀬戸大橋と塩飽諸島を一望できます。塩飽大工が手掛けた薬師堂(1731年建立)も見どころです。
③ 祇園神社
下津井の町並みの西、海に突き出す岬の丘の上に建つ神社。下津井の氏神「祇園さん」と呼ばれ、北前船で栄えていた頃は航海安全の神様として信仰を集めました。江戸時代後半、水軍の将が創建したと伝わります。
④ 四柱神社(よはしらじんじゃ)
町なかから山側へ向かうと見えてくる、急な階段が印象的な神社。「よはしらじんじゃ」と読みます。階段の急さは、正直行ってみてのお楽しみです(笑)。上りきった先の眺望は、その分だけの価値があります。
⑤ まだかな橋跡・下津井の共同井戸群
入港した船の船頭に、遊女が「まだ上がらんな」と声をかけていたのが名前の由来と伝わる、まだかな橋跡。少し先の路地を入ると、市指定史跡の共同井戸群が今もひっそりとたたずんでいます。






下津井散策コースの各スポット
アクセス
下津井エリア全体:岡山県倉敷市下津井
交通アクセス:JR児島駅から下電バス下津井循環バス「とこはい号」等で15〜20分。車は瀬戸中央道児島ICから県道393号経由で約10分。
散策は徒歩でまわるのがおすすめです。所要時間の目安は主要スポットを一巡して2〜3時間。
情報確認:2026年8月 ※上記は施設の基本情報です(変わることがあります)。体験の内容は訪問時点の記録です。最新は公式情報でご確認ください。





