岡山市北区の撫川(なつかわ)にあるRSKバラ園は、地元の放送局RSKが手がける花の公園です。園の中央にすっと立つのは、実際に使われているラジオの送信アンテナ。その足元から波紋が広がるように、まあるい花壇が幾重にも重なって、そこに色とりどりのバラが植えられています。この「同心円型」の造りが、ほかのバラ園にはない大きな特徴です。
植えられているバラはおよそ450品種、数にして一万株を超えると言われます。大輪の華やかなものから、小さな花をふさのように咲かせるつるバラまで、種類の多さは中国地方でも指折り。バラのシーズンには、園全体が甘い香りに包まれ、どの通路を歩いてもすぐそばに花がある、という贅沢な散策が楽しめます。
わが家が訪れたのは、風にバラの香りが乗ってくる季節。門をくぐった瞬間に、まず香りで「わあ」と声が出ました。花壇が円を描いているので、順路を気にせず気の向くまま歩けるのも気楽なところ。子どもは花の名札を読み上げて回り、大人は写真を撮りながらのんびり――同じ場所をゆっくり味わえる公園です。
同心円の花壇に咲き並ぶバラの写真見どころ
同心円に広がるバラの花壇
この園を象徴するのが、中央のアンテナを囲むように広がる円形の花壇です。上から見ると大きな一輪の花のよう。通路はほぼ平坦で幅もあり、押し車やベビーカーでも回りやすく、園全体をぐるりと一周しながらいろいろな品種を見比べられます。
数百におよぶバラの品種
色や形、香りのちがうバラが数百品種そろい、それぞれに名札が付いています。名前を読みながら「これがいちばん好き」と一輪を選んで歩くのも、この園ならではの楽しみ方。同じ「赤いバラ」でも品種によって表情がまるでちがうことに、大人のほうが夢中になってしまいます。
春と秋、二度めぐる見頃
バラは一年に二度、大きな見頃を迎えます。株数がいちばん充実するのは春、やわらかな初夏の日差しの中で園が満開になる時期。秋にも改めて花が咲きそろい、澄んだ空気の中でしっとりとした色合いのバラを楽しめます。見頃に合わせて「バラまつり」などの催しが開かれることもあります。
バラ以外の四季の花
じつはバラだけの園ではありません。時期によってはチューリップやハナショウブ、ハス、ボタン、梅など、季節ごとの花も植えられていて、バラのシーズンを外して訪れても、その時どきの花に出会えます。何を目当てに行くかで、同じ園がまるで別の顔を見せてくれます。






家族で行くときのメモ
園内はゆっくり歩いて1時間ほどあれば十分に一周できます。通路が平坦で幅にゆとりがあるので、ベビーカーや車いすでも回りやすいのがうれしいところ。花壇の間にベンチも点在していて、休みながら香りを楽しめます。バラの見頃は初夏と秋の年二回。おでかけ前にその年の開花状況を確認しておくと、いちばんいい表情に出会えます。
入園には料金がかかり、バラのシーズンとそれ以外の時期で金額が変わることがあります。見頃の時期は特に、朝の早い時間や平日のほうがゆっくり見て回れます。日差しをさえぎる木陰は多くないので、帽子や日傘、水分の用意を忘れずに。花に近づいて香りをかぐ時間が長くなるので、香りを楽しみたい人はこまめに水分をとりながらどうぞ。
市街地から車で足をのばしやすい立地なので、岡山城や後楽園など中心部のスポットと組み合わせて、一日の予定に花の時間を一枠加える――そんな回り方もおすすめです。
現在の情報|アクセス・営業時間
上の「見どころ」は実際に歩いた旅の記録です。こちらは施設の基本情報(変わることがあります)。
所在地:岡山県岡山市北区撫川
開園時間・入園料:季節によって異なる場合があります(バラの見頃期とそれ以外の期間で料金が変わることがあります)
アクセス:岡山市街地から車で。最新の経路は地図でご確認ください
情報確認:2026年8月 ※開園時間・料金・見頃・アクセスは変わることがあります。おでかけ前に公式サイトでご確認ください。



